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2025/08/28 17:31
こんにちは、ブログを見て頂き有難うございます。
ここでは器のことをいろいろ語っていきたいと思います。
先ずは、文様という漢字についてです。
器の説明文を見ていると、「花模様」ではなく「花文様」と紹介されていることが多いことに気づきませんか?
「どうして文様?」って思ったのは私だけでしょうか?
日常では「模様」という言葉をよく使うのに、どうして器や着物、工芸の世界では「文様」という言い方をするのでしょう。
模様と文様の違い
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模様(もよう) は、形や色の配置、飾りなど「見た目の柄」を広く指す言葉です。
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文様(もんよう) は、模様の中でも「意味を持つ柄」「伝統的に使われてきた意匠」を表す言葉です。
たとえば唐草文様や七宝文様は、ただの飾りではなく、
「長寿」「繁栄」「ご縁」などの願いが込められてきました。
器は、日々の生活を彩るだけでなく、贈答やお祝いの席など「思い」をもって使う道具でもあるので
単なる「模様」ではなく、願いや祈りが込められた「文様」を使うのだそうです。
器に描かれているのは、ただの飾りではなく、
使う人に寄り添い、願いを込めるための「文様」なのですね。
その違いを知っただけでも、器ってただの物じゃなくて、「温度」を感じる気がします。